光と闇

闇は光の不在であり、闇という実体があるわけではありません。しかしながら、今まで多くの人々によって、光と闇の闘いなど、闇を光と対立する実在するものとしての概念が形作られてきました。概念が出来上がっているということは、この世では「ある」という意味が付与されます。なぜなら、この世は言葉による概念でできているからです。ですから本来はないものでもあるのです。

先回のブログで、「 人それぞれ自分の課題をみつめ、試行錯誤しながら解を求めていくというのが正道ではないか 」と書きました。ここでいう自分の課題とは、わかりやすく言えば自分の闇といってもいいかもしれません。さらに拡大して、社会制度だったり、法律だったり、常識だったり、自分を規定しているすべてのものがあてはまるかもしれません。それらの闇に真正面から向き合って、光を当てていくことが人生であるとわたしはとらえています。私個人に起こった出来事であったとしても、私が光をあてたものは、ある一定の時間経過の後、個人にとどまらずに社会に波及していきます。今まで潜在していたものが顕在化してくるのです。

私がまだ若かりし頃には、具体的な社会変革は直接的な社会への働きかけによってのみ成し遂げられるのだと信じていました。世の中の矛盾にぶち当たると、社会を変えたいという思いが強く湧き上がり、様々な活動に首を突っ込みました。社会を変えるためには有名になったり、お金持ちになったりして、社会的な影響力を及ぼす具体的な力が必要だと感じていました。しかし振り返ってみるとどうもそうではなかったようです。最初に書いたように、個人が自分の直面している闇に光を与えると、その光が社会や世界にまで拡大していくのです。具体的なことを話さないと皆様には理解されにくいとは思いますが、本が何冊も書けるくらいの内容になってしまいますので、さわりの部分だけ書かせていただきます。

人間は生まれてから家族の影響を受けます。学校に入れば学校教育の影響を受けますし、先生や友人の影響を受けます。さらに新聞、雑誌、TV、SNSなどいろいろな媒体から情報を流し続けられ、どんどんどんどん影響を受けます。地域社会や会社、所属しているあらゆる組織から影響を受けます。それらの影響を受けて自分というものが形成されていきますが、それは本当の自分なのでしょうか。洗脳というのは宗教だけの話しではありません。影響受けたものすべて洗脳だと考えて間違いありません。親の洗脳を解き、学校教育の洗脳を解き、所属している団体や組織からの洗脳を解き、法律や常識や自分が正しいと思っているものすべての洗脳が解かれたとき、はじめて本来の自分になれるのです。自分の本音に従って、闇に光を与え続けることで自分の洗脳が解け、社会も変わっていきます。

自分の問題に真正面からぶつかっていくというのが最短の道です。しかし、力不足の時は、迂回しなければなりません。逃げることも必要な時はあります。力をつけて正面突破する道もありますし、自分のできる範囲で時間をかけてとりくむこともできます。私の場合は家族の問題を乗り越えるのに40年以上かかりました。しかし超えてみると、社会でその問題が顕在化され、クローズアップされてくるのがわかりました。女性性の解放をテーマとしてサロンを始めて10年たちますが(それ以前の段階も含めれば20年以上)、今では多くの人たちがこの問題に取り組むようになっています。誰かが光を当てれば闇は自然消滅します。見えなかったものが可視化されてきます。闇は光の不在ですので、誰かが光を当てれば消えていくのです。何か闇の勢力があってそれと戦うということではありません。まずは自分の闇を見つめることからすべては始まります。

厄介なのは自分の身体に刻み込まれている過去の身体感覚です。例えば私は小さい頃冬の寒い時でも薄着で過ごさなければなりませんでした。冬の寒い時期を迎えると肌感覚で小さい頃の嫌な感情の記憶があふれてきて、とてもつらくなります。しかしその感情にとらわれずにずっと俯瞰しつづけると、その感情が身体から抜け出し、もう悪さをしなくなります。身体は感情と記憶を封印しています。その感情を解放しなければなりません。私がやったようにずっとその感情を見続けるというやり方もありますが、様々なヒーリングやセラピーでいろんなやりかたがありますので、関心がある方は自分で調べてみてください。

当サロンはマッサージ的な手法は使いますが、マッサージ屋ではなく、ヒーリングサロンです。すべての方に当てはまるわけではありませんが、多くのお客様の抑圧してきた身体の感情を解放するために有効な施術ではあると確信しています。闇を見続けてきた人間は、光が強いのです。テクニックではなく、光の強さです。わかる人にはわかると思います。必要な人にこのメッセージが届きますように。

-サロン, 日記