病気とつきあう
2018/03/21
当サロンは病気の治療のためのサロンではありませんが、身体の不調を改善したいといって来店される方も多くいらっしゃいます。
エネルギーの流れ、リンパの流れ、気の流れを整えることで、多くの不調は改善されていきます。
病気は治すものではなく、治るものです。
身体の阻害要因を取り除くことで、本来の身体の働きが回復してきます。
身体自らが治っていこうとするのです。
本来備わっている自然治癒力により治っていくのであって、治療家及びセラピストはそのお手伝いをするだけです。
常日頃健康な人は、少しの不調であっても大騒ぎする傾向があるように思えます。
痛みを取ってくれ、身体のゆがみを取ってくれとおっしゃいますが、痛みもゆがみも身体全体を守るためにバランスを取っている場合もあり、ただ症状をおさえればいいというものでもありません。
雑草を除去する、害虫がいれば駆除する、除菌や滅菌、そして悪い所は切り取るなど、何でも排除すればいいという現代文明の方が病にかかっているのではないかと考えてしまいます。自然は、全体のバランスの中で生きています。何でも排除はエゴでしかありません。
病気においても、悪い所を切り取ったり、薬で症状を抑えるということは、時と場合により必要な時はありますが、それは病気を治しているということではありません。例えば、高熱は病原菌と戦うために体温を上昇させる身体の本来の働きに由来するのですが、解熱剤で熱を下げてしまっては、かえって逆効果になってしまいます。
私も妻も体調不良と何十年もつき合って生きてきていますので、病気との付き合い方をわきまえています。じたばたせずに、病気とつき合う時間も必要なのです。どうせ人生は、良いことと悪いことがセットになっているので、肚を決めてすべて受け入れるくらいの気持ちで生きていかなければ、問題は解決していかないのです。
病気を排除したい気持ちも分かりますが、病気とつき合っていこうという気持ちもどこかに少し持っていることで、病気はいろいろなことを私たちに教えてくれます。
不思議なことですが、病気の意味を悟った時、病気がなくなることはあるのです。
病気とのつき合い方を学んでいくと、いろんなことが分かってきます。
体調が良くないと、不機嫌になる人がいますが、体調と感情を切り離すことを憶えると、かなり楽になります。
やるべきことがある人は、体調がよかろうが悪かろうがやらなければならないのです。
身体がしんどくても、動いているうちに何とかなるということはよくあることです。
病気を嫌ったり憎んだりするのではなく、この病気は自分に何を知らせているんだろうと、自分に対する警告と受け止めた方が、いい結果が出るような気がします。