原五感

※タイトルの原五感(origin five sense)は私の造語です

昨日ホームページのリニューアルをしていました。最初に作ったホームページに継ぎ足し継ぎ足ししていった結果、すっきりしないものになっていたからです。当サロン開設当初の「男性セラピストの癒しサロン」というコンセプトも、女性セラピストの人気が上がってきた現状では、変えていかなければならないかなあという気持ちもありました。

それで、ホームページの構成を少し変え、分かりにくい文章を書き変えていたところ、文章を書くことにのめり込み過ぎて、あっと言う間に夜中になってしまいました。施術中もそうなのですが、何かに夢中になっていると、完全に別の世界に入り込んでしまうのです。昨日ディープリンパの説明を書き直している時もそうでした。

ディープリンパは、施術を積み重ねる中でお客様と共に創りだしてきたものだと以前ブログで書いたことがあります。外側から客観的に見るとその通りなのですが、ディープリンパの気持ち良さの感覚は、経験によらない感覚、私の中に元からあった感覚なのです。それを現実の世界に落とし込むために経験が必要なのであって、経験の積み重ねで出てきたものではないのです。五感の感覚を伴ったイメージが先にあって、それが体験を通して後から体感するという感じです。イメージの中の五感の方が鋭く、その感覚にいかに近づけていくかということをやっているのです。

肉体の五感とは違う、元となっている五感ですので、原五感と勝手に名付けました。私のブログを読んで共感して下さる方、施術の動画を見て気持ちいいと感じて下さる方は、この原五感が鋭い方なのだと思います。そういう方々との出会いを私は楽しみにしているのです。

食事をする前に、食事を目の前にして、「ああ、美味しかった」と時々口に出してしまうのですが、それもこの原五感によるものかもしれません。文章の練習をしたこともないのに、プロがうなるような文章が書けてしまう、小説を読んだこともないのに、1か月くらいで小説を書き上げてしまうということが出来てしまうのも、こういったものが関わっているのかもしれません。自分の中に既にあるものを外に出しているに過ぎないのです。

昨日ディープリンパの文章を書きながら、ディープリンパの気持ち良さの世界に入り込み過ぎて夜中になってしまったのですが、朝起きた時もその感覚が抜けきらず、現実に引き戻されるまで時間がかかりました。そう言えば、20代の頃もずっとこういう感覚の中で生きていたなあと思いだしました。この世に生きていながら別の世界で生きている訳ですから、ある意味社会不適合者であり、生きるのが辛い時期が長く続きました。世の中の人々の気持ちを知り、合わせることが出来るようになるためには、様々な努力が必要でした。何度も転職を繰り返し、世の中の常識というものを叩き込み、ようやく普通に社会生活が出来るようになりました。しかし、マイナスと思っていた自分の特質が、実は自分の宝物だったんだなあということを、最近になってようやく気が付きました。

この原五感というものが経験と関係なく存在するのか、経験を基に形成されるのか、あるいは前世の記憶のようなものが関わっているのか、私にはよく分かりません。今の時点では、経験を基に形成されるのではないかという仮説を立てています。経験を基に作られたものだとしても、経験して体感する五感とは別のもの、経験する前に私の中に明らかに存在しているものです。私の施術を通して1度でもディープリンパの気持ち良さを味わっていただければ、その時味わった気持ち良さや喜びが、皆様の宝物になるのです。なぜならば、それが皆様の原五感となり、豊かな人生を創りだす種となるからです。その種を発芽させ成長させていくのが皆様の責任です。普通のマッサージを受ける感覚でご来店いただくのもよろしいのですが、それだけではもったいない気がします。貴重な宝物を授けていただくという気持ちで施術を受けて下さる方がもしいらっしゃれば、とてもありがたいことですし、そういう方とぜひ出会いたいというのが、私の本音です。その方は、私の宝物です。

 

 

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