「念」というエネルギー
「気」という身体のエネルギーに、人間の思いが乗ったものが「念」というエネルギーです。念は人間を離れて自然に存在しているものではありません。赤ちゃんは、言葉で意志を伝えることはできません。思うことで、伝えようとするのです。その時発生するエネルギーが念です。よく気が付くお母さんのもとに生まれた子供よりも、自分の欲求を聞いてもらえない子供の方が、念が強くなります。成長してからも、言葉で表現したり、意志を伝えることが自由にできる人は、念を強くすることはありません。逆に、表現することを押さえつけられている人、本音を言えない人、語彙力が不足している人は、念が強くなります。
念が強い人は、思いが実現しやすいといわれていますが、周りを犠牲にしたり、様々な副作用が伴います。怨念というように、念を向けられた人は、身体的にも影響を受けてしまいます。また自分に念を向けることで、精神的な疾患や身体的不調をもたらす場合があります。現代の若者は語彙力が低下していると言われていますが、感情を表現する言葉を沢山教えることで、様々な症状が改善されたという例もあります。
念をため込まないためには、自分の要求や感情を言葉で表現できることが重要なのです。